子どものうちから歯並びを治しましょう~小児矯正~
Childortho
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顎が成長している時期にお子様がしているクセが、歯並びや咬み合わせ、顎関節に悪影響を与えていることがあります。日頃のちょっとしたクセも、常に成長している身体にとっては、負荷となってしまうことがあるのです。次のようなクセを無意識に行っているようなら、やめさせてあげましょう。
指しゃぶり | ほおづえ | 爪やタオル、唇などを咬む |
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指しゃぶりの指を吸う力は、前歯を裏側から押すことになります。出っ歯になる可能性が考えられます。 | 頭の重さが顎の骨にのしかかります。歯並びだけでなく、顎の成長、顎関節の不具合につながります。顔の骨格が歪み左右非対称になる可能性も。 | 咬む力は思った以上に強いもの。成長途中のやわらかいお子様の歯や歯ぐきには、必要以上の負荷となります。 下唇を咬むクセは出っ歯に、上唇を咬むクセは受け口になりやすいので注意しましょう。 |
口呼吸 | しっかり咬まない食事 | 舌のクセ |
口呼吸をしているときは、舌の位置が低くなっているため顎の位置もズレ、歯列の乱れにつながります。 | しっかり咬まないと顎の成長が阻害され、歯がきちんと並ぶスペースを確保できなくなります。また、食べものの丸呑みは胃腸へ負担となるのでしっかり咬んで食べるクセをつけてあげましょう。 | 舌で前歯を押したり、舌を出したりするクセがあると、歯並びの成長や発音障害にもつながります。食事の際に無意識に行っていることがありますので、気を付けてあげましょう。 |
指しゃぶり |
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指しゃぶりの指を吸う力は、前歯を裏側から押すことになります。出っ歯になる可能性が考えられます。 |
ほおづえ |
頭の重さが顎の骨にのしかかります。歯並びだけでなく、顎の成長、顎関節の不具合につながります。顔の骨格が歪み左右非対称になる可能性も。 |
爪やタオル、唇などを咬む |
咬む力は思った以上に強いもの。成長途中のやわらかいお子様の歯や歯ぐきには、必要以上の負荷となります。 下唇を咬むクセは出っ歯に、上唇を咬むクセは受け口になりやすいので注意しましょう。 |
口呼吸 |
口呼吸をしているときは、舌の位置が低くなっているため顎の位置もズレ、歯列の乱れにつながります。 |
しっかり咬まない食事 |
しっかり咬まないと顎の成長が阻害され、歯がきちんと並ぶスペースを確保できなくなります。また、食べものの丸呑みは胃腸へ負担となるのでしっかり咬んで食べるクセをつけてあげましょう。 |
舌のクセ |
舌で前歯を押したり、舌を出したりするクセがあると、歯並びの成長や発音障害にもつながります。食事の際に無意識に行っていることがありますので、気を付けてあげましょう。 |
開始年齢は4~9歳位が最適です。当院で一番多いのは、8歳前後のお子様です。しかし反対咬合(受け口)は、早期の治療がより効果的ですし、その他の場合も、年齢が低いほど効果が得られやすい場合が多いです。一度来院していただければ「いつ頃から始めるとよいのか」をお伝えすることができますので、できれば自己判断せず、お子様と一緒にお口の中だけでも見せていただければと思います。
治療期間は、永久歯が生え揃うまで(12歳前後)かかります。永久歯が生え揃わないと治療が終わったことにはならないからです。遺伝的なもので乱ぐい歯、うけ口などがあれば思春期の成長が落ち着くまで来ていただくこともあります。もちろん、永久歯が生え揃った後でも、治療することは可能です。実際に社会人の方や50歳を過ぎた方も治療されています。ただ、小さなお子様が治療されるのに比べ、治療期間が長くなります。
咬み合わせに乱れがあると、ブラッシングもしにくく虫歯や歯周病を招きやすくなります。また、片側ばかりで咬むクセがついてしまうと、全身の骨格バランスが崩れ、顎関節症(※)や頭痛・肩こりなどの不調を引き起こします。しっかり咬む食事ができないことで消化不良や肥満、便秘などにつながる可能性も。咬み合わせは、全身の健康への影響を考えてみても、非常に重要なものといえます。
※「口が開かない」「顎がカクカク鳴る」といった顎周辺に起こる症状の総称です。
矯正治療の効果は、大人でも子どもでもほとんど同じですが、成長期に行う小児矯正の最大のメリットは、抜歯リスクを低減できること。
歯列の乱れは大抵、歯の大きさや本数と顎の広さがアンバランスなために起こります。そのため小児矯正では、歯がきちんと生え揃うよう顎を広げてあげる治療が効果的。小児矯正で歯がきちんと生え揃うスペースを確保できるよう顎をしっかり成長させることができれば、将来、本格的な矯正治療を行う際に、抜歯が不要となるケースが多くなるのです。
床矯正とは、顎を広げる歯列矯正のことです。目立たず、取り外しができる装置をつけることで、徐々に歯の土台である顎を広げ、将来的に歯並びが整う口腔内環境をつくります。当院では、荻原 和彦(元日本歯科大学教授・日本歯科大学歯学部付属病院小児・矯正科)が長い間の研究の末に、考案された矯正術の顎態調和法(※)を学び、荻原栄和(レオーネキッズデンタルクリニック院長)指導のもと、床矯正を行っております。
顎態調和法による矯正治療を採用している歯科医院は、全国で155軒以上あります。
歯の矯正は、一般的にはワイヤーを歯に付着させて、歯並びをきれいにしますが、顎のスペースが足りない場合は、便宜的に歯を抜くなどの処置で対応しています。しかし、小児期から顎態調和法による取り外し式の床矯正を応用することにより、歯を抜かずに、自然な歯並びにすることができる可能性が高くなります。
この装置には、顎を広げるためのネジが付いており、それを回転させることによって少しずつ顎を広げます。基本的には1~2ヶ月に1回の来院時に、歯科医師が装置(=プレート)の調整を行いますが、1週間に1回程度、ご自身でネジを回転させて、少しずつ装置の大きさを調整していただきます。永久歯が生え揃うまで、もしくは3~5年間、この装置を付けることで、徐々に顎を広げつつ、個々の歯を適切な位置に誘導します。